この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ。

私の呼んだ本(主にライトノベル)についてまとめようかと思います。

旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。

 お久しぶりです。もうすっかり冬ですね。布団から出られません。

 

 不覚にもナミダポロリチャンネルしてしまった作品に出会ったので、この猛る想いを形にしておこうと筆をとった次第でございます。

 

 さて、今回感想をまとめようと思いました作品はこちらになります。

f:id:delta289:20141217005338j:plain

 

 今回は表紙買いではありません。この表紙で興味を惹かれるという方は珍しいのではないでしょうかね。イラスト担当は方蜜さん。背景といいますか風景はとても味のある絵を描かれているのですが、いかんせんキャラクターは流行の絵柄ではないですしね。。。私も正直「んー……可愛い?か?まぁまぁまぁまぁラノベは絵じゃない絵じゃない……」と言い聞かせて、目をつぶったまま買い物籠に入れたほどです笑

 

 作者は萬屋直人さん。本書が第何回目かの電撃大賞受賞作品で、自身のデビュー作だそうです。これ以降に執筆した作品がないようなので私も存じ上げませんでした。

 

 

 

 さて、早速中身に触れていこうと思います。まずあらすじは

 

 世界は穏やかに滅びつつあった。「喪失症」が蔓延し、次々と人間がいなくなっていったのだ。人々は名前を失い、色彩を失い、やがて存在自体を喪失していく…。そんな世界を一台のスーパーカブが走っていた。乗っているのは少年と少女。他の人たちと同様に「喪失症」に罹った彼らは、学校も家も捨てて旅に出た。目指すのは、世界の果て。辿り着くのかわからない。でも旅をやめようとは思わない。いつか互いが消えてしまう日が来たとしても、後悔したくないから。記録と記憶を失った世界で、一冊の日記帳とともに旅する少年と少女の物語。

 

 だそうです。アマゾンから引用しました。先ほど私は表紙買いをしていないと申し上げましたが、じゃあどこに魅力を感じて読もうと思ったのかといいますと、このあらすじです。

 いかにも気になりますよねこのあらすじ。まぁあらすじというものは気を惹いて何ぼというものなんですが。。。すごいですよねあらすじを書く人って。うまい書き方をするなぁと思います。自慢ではないのですが、普段から浴びるようにラノベを読んでるものとしましては、あらすじでなんとなく作品の質が測れるような気がするんです。そんな異能に目覚めた私としてはこのあらすじはグッドでした。少年少女の二人旅っていいですよね。とても甘酸っぱそうで。さらに「喪失症」ですって。何だよそれ。

 

 喪失病とは簡単に言えば存在を失う病気だそうです。原因、発症条件、治療法などはすべて不明。喪失症の症状は段階的に表れる。これらの症状の進行には大幅な個人差があり、突然急速に進行したり逆にある段階で止まったりすることもある。だそうです。「進行」という言葉が使われているとおり、徐々に存在を失っていきます。

 存在を失うって何だよ。というツッコミが多数問い合わせられちゃう。存在を失うということは死ぬということとは違います。本書では喪失病の進行度合いと合わせてどのようなことが起きるのか書かれています。

 

 1.名前の喪失最初の症状として、発症者の名前を誰ひとりとして思い出せなくなる。これは本人も例外ではなく、また紙などに書かれた名前に関しても、その部分が白紙化することで失われる。ただし、失われる名前は本名だけであり、あだ名は失われない。この症状は薬、都市などの無機物にも発症する。そのため、この世界の道路標識は地名が消えたものがほとんどである。無機物に発症した場合、この先の段階に進むことはない。

 2.顔の喪失発症者の顔を映した写真、絵画が白紙になり、さらに誰も発症者の顔を思い出せなくなる。

 3.色の喪失発症者の体から色がなくなる。最初は色白程度だが、最終的には白黒映画のような完全なモノクロとなる。

 4.影の喪失光が発症者を透過するようになり、影がなくなる。

 5.存在の喪失発症者は最後に存在を失い、この世から消える。その際、その人が残した文章や絵、その人に関する記述やデータなど、その人の痕跡がすべてこの世から消え、残るものはその人のそばにいた人たちの記憶のみであり、それさえも顔や名前が思い出せない希薄なものである。ただし、人間の存在の喪失とともに消えるものは、確実にその人と関連があるとわかるものであり、「誰が誰について書いたのかわからない文章」などは消えない。

 

 長いんだよハゲ。ひぃ怒らないで。ステイステイ。まぁ読んでいただければわかると思います。この設定をみて真っ先に思ったことは「灯火」に似てるなということです。皆様はご存知でしょうか、灼眼のシャナに出てくる人の形をした存在を消費し続けるだけの傀儡、です。まぁ詳しく解説してしまうと私のシャナ愛が爆発して、負荷に耐え切れず、はてなブログのサーバーが消し飛ぶ恐れがありますので、控えておきます。喪失病と等しいものと考えてもらってかまいません。

 私がなぜシャナを引き合いに出したかというと、同じ「存在の消失」という背景のある世界で、シャナはそれに見合った暗いお話になっています。(といってもそれがテーマになるのは最初の巻位のものですが。。。) ところが、本書は明るい雰囲気のある作品だったからです。

 シャナでは灯火となってしまった主人公の、消失への恐怖や、何も残せないなら自分の生きいている価値とは。。。などなど凄まじい懊悩に苦しむ描写があります。

 翻って本書では登場人物みんなが前を向いています。こんな世界にもかかわらず絶望に満ちた雰囲気は読み取れませんでした。それは、単純にそういう描写がなかっただけといわれたらそこまでですが、登場人物がみなやるべきことを見据えていたからだと思います。残された時間を満足がいくように使いたい。と、ポジティブな登場人物が多かったからなのかなぁと。

 

  

 いやー、女の子と二人旅って夢詰まりすぎでしょ。世界の果てまで行こうだなんて。あぁ^~。

 バイクに二人乗りっていうのがまた最高にそそります。俺も後ろから抱きつかれてぇなぁ。俺の場合抱きついてくれるのはシートベルトくらいなもんで。待てよ、座席を女性と考えたらさいっこうにエロいな。。。

 あ、でもそうしたら多人数用の後部座席ってクソビッチじゃん。あーやだやだきたねぇベルトを俺に巻くんじゃねぇよ。ひっこぬくぞ。

 

 二人の旅には目的地はなく、どこまでも二人で一緒にという強い想いが伝わってきてこちらも悶えるほかありませんでした。

 すっかり表紙の女の子も可愛くて仕方がなくなりました。もじ の ちから って すげぇ。

 

 この本のテーマは「明日死ぬとしたらどうしますか?」って感じでしょうか。耳だこな問いですが、一度きちんと考えてみるべきかもしれません。

 

 

 眠いんでこの辺にしときます。寒くなってきたのでちゃんと布団で寝たい……

 

 それでは皆さん、壮健で。

僕らは魔法少女の中

 今回は最近読んだラノベについて書こうと思う。

 いきなり読む人の限定されそうな内容で申し訳ないが、最後まで読んでくれたら嬉しい。

 さて、みなさんは「僕らは魔法少女の中」というライトノベルをご存知だろうか。九分九厘は知らないだろう。私も書店で見かけるまで知らなかった。

 最近この本の第2巻が発売されたようで、とある書店の新刊コーナーに並んでいた。そこで初めて目に留め、手に取った。タイトルに目が引かれたのだ。私がラノベを事前のリサーチなしで買うときは、たいてい表紙に可愛い女の子が書かれているときなのだが、タイトルが気になったというのはなかなかない。内容が面白そうだったらアリだなと思い、表紙のそでをちらりと覗き、あらすじを読んだ。タイトルからの期待にそぐわず、なかなか興味の引かれる内容だった。すぐにレジへ放り込むほどだった。一冊600円強って地味に高いよなぁラノベ。いくら使ったか考えたくもねぇ。

 

 ここで皆さん気になっているだろうあらすじを紹介しようと思う。

 世界で起こったとある戦争を境に、10~16歳のごく一部の少女が、「魔法少女」になる力を得た。そのとある戦争から数年後から物語は始まる。世界は魔法少女に支配されていた。人類は魔法少女に「飼われる」身となっていたのだ。魔法少女は人々から魂を喰らうことで生命力を得ていた。さらに魔法少女は不死身だった。ただひとつの息の根を止めることのできる方法は、魔法による攻撃だけだ。もちろん人間には魔法など使えない。魔法少女に蹂躙されるがままだった。魔法少女は家畜を管理的に扱うため、「空穀ファーム」へ閉じ込めた。

 主人公の生きる空穀ファームの支配者の魔法少女は、一週間に一度、生徒を生贄として求めてくる。もちろん拒めば命はない。そんな閉塞と絶望の庭は今日も生贄を選んだ。次に生贄に選ばれた生徒は、主人公の最愛の人だった。自分の命にも代えがたい愛する人を護るため、彼は絶対の敵、魔法少女を殺すことを決意する――。

 

大方のあらすじはこんなところだろうか。あらすじというか話の導入でしかないのだが、全内容をまとめるにはもう一度読まなくてはならなくなるので、勘弁願いたい。

 作者は御影瑛路さん。「空ろの箱と零のマリア」という作品が一番有名だろうか。まぁ私が御影さんの作品でそれしか読んでないだけなのだけれど。これもなかなか読みごたえのある作品だったのだが、数巻も一気に読むものじゃなかった。あんな暗い内容じゃ眠くなるって。

 

 この本は脳筋な剣と魔法のファンタジーではなく、割と頭を使って物語を進めていくものである。進めてほしい。進めてほしかったなぁ。結局筋肉が一番強いんだよね。先ほど挙げた空ろの箱と零のマリアは、人狼のようなゲームを扱った人の心理に迫る作品なのだが、この本でも前半はそのような心理ゲームから始まった。前作でもそうだったのだが、この作者の生々しい心理描写は見ものである。主人公は緊迫する状況と自責の念に押しつぶされて何度も吐く。のりに乗っているときは3ページに一回は吐いていた。もうどんだけ吐くの。

 (やべ、もうちょっとしっかりした感想を書こうと思ってたけど飽きちゃった)

 敵として登場してくる魔法少女はみーんな可愛い。美少女だらけ。たまんねぇわ。しかし、なんといっても可愛かったのはヒロインの山崎エリィ、もとい瀬戸リリィだ。いやー山崎エリィ可愛いよね。西友と結婚してぇなぁ。誤字った。声優ね声優。誰がスーパマッケトと結婚すんだよ。異種配合でとんでもねぇ遺伝子が生まれてしまう……

 閑話休題、瀬戸リリィちゃん可愛い。リリィは前述した主人公の最愛の人ではない。だからこその主人公を追いかける姿勢がとてもグッド。作中では主人公を支える大切なポジションなのだが、どれだけ主人公と心を通わせても、その奥底には違う人がいる。それを理解していてなお、「私は一番近くにいるから。いつでも待っているから」という気立てがたまらない。なんで俺の近くにはこんな娘いないの。俺の周囲は女人禁制なの?逆大奥かよ。あ、俺がモテないだけか。ほんと生まれなおしたい。

 敵魔法少女もなかなか可愛い。見た目は美少女だが、人類を家畜、もしくはそれ以下としか思っていないので、まぁ蔑み貶してくる。ドMにはたまらない。あっ…あぁっ……ありがとうございます!……ふぅ。

 まぁ私は言葉攻めとか鞭で叩かれるといった感じのプレイは趣味ではない。精神的に上位に立たれるというか、逆転ものがストライクである。性の女豹に食われてぇ。

 

 なんか真面目に感想をまとめようと思ったのだけれど、こんな感じになりました☆

 ま、ラノベ、小説を読むモチベーションは可愛い女の子がいるかどうかなので仕方ないね。推理小説とかマジ眠い。がんばって読むけど。

 とりあえず総括すると、2巻も買ってみたい思うほどには楽しみました。ラノベ読んでる時間が至福すぎる。女の子に癒されてぇなぁ。

 

 本格的に飽きたのでこれくらいにしておきます。これからもこんな感じにラノベの感想まとめたりすることがあると思いますが、お付き合いください。

 ほんとは最後にアマゾンのリンクでも貼って、アフィリエイトしちゃおうと思っていたのですが、情弱な私は、めんどくさそうだったのでやめました。まとめブログとかすごいよね。俺も楽して生きてぇなぁ。

 

 それじゃ皆さん、因果の交差路でまた逢いましょう。壮健で。

 

 (語尾が一貫しねぇなぁ)